ファクタリングの審査に落ちたとき、同じ請求書のまま別の会社に出し直しても、結果はあまり変わりません。
審査しているのは会社の性格ではなく、その請求書と売掛先だからです。
落ちた原因がどこにあるのかを切り分けて、変える部分をひとつ決めてから出し直すほうが早く通ります。
このページでは、原因の分け方、再申し込みの手順、そして何を変えても通らない場合の代わりの手段をまとめました。
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原因は4つのどこかにある
| どこに原因があるか | 具体的な内容 | 直せるか |
|---|---|---|
| 売掛先 | 経営状況に不安がある/税金の滞納や金融事故がある/個人事業主や個人/情報が少なく調べられない | 直せない。別の売掛先に替える |
| 売掛債権 | 支払期日が遠い/すでに期日を過ぎている/金額が小さすぎる/一時的な取引で継続性がない | 別の請求書に替える |
| 利用者 | 税金や社会保険料の滞納額が大きい/取引実績が浅い/他社での利用状況 | 一部は説明で補える |
| 書類 | 請求書と入出金明細の金額が合わない/画像が読めない/入力ミス/必要書類の不足 | すぐ直せる |
このうち、いちばん多くて、いちばん早く直せるのが書類です。
まず書類を疑い、次に請求書を替え、それでも通らなければ売掛先を替える、という順で考えてください。

落ちた直後に3社へ同時に出すのはおすすめしません。何を変えたから通ったのかが分からなくなり、次に困ったときに同じことを繰り返します。
そもそも対象にならない債権
直しようがないものもあります。
一般社団法人オンライン型ファクタリング協会の自主ガイドライン細則では、「売掛債権等」に弁済期限を徒過している等その回収が困難となっている債権は含まないとされています。
- すでに支払期日を過ぎて未回収になっている請求書
- 相手が支払いを拒んでいる、争いになっている債権
- 実在しない請求書や、金額を書き換えた請求書
- すでに別の会社に売った債権(二重譲渡)

譲渡制限特約が原因のとき
契約書に「債権を第三者に譲渡してはならない」という特約が入っていることがあります。
2020年4月1日に施行された改正民法では、この特約が付いていても債権の譲渡自体は有効とされました(民法第466条第2項)。
ただし売掛先は、特約を知っていた譲受人への支払いを拒むことができます。
| 打ち手 | 内容 |
|---|---|
| 3社間に切り替える | 売掛先の承諾を得れば問題にならない |
| 特約のない取引先の請求書に替える | 基本取引契約書を確認して選ぶ |
| 申し込み時に申告する | 隠して進めると、後から契約解除や損害賠償の対象になりうる |
申し込む前に、基本取引契約書の譲渡に関する条項を確認しておいてください。



再申し込みの手順
- 1 断られた理由を聞く詳しい基準は開示されませんが、書類の不備なのか、売掛先の問題なのかは教えてもらえることがあります。
- 2 書類を点検する請求書の金額と入出金明細が一致しているか、四隅が入って数字が読めるか、口座情報の入力に誤りがないかを確かめます。
- 3 変える変数を1つ決める書類だけ直して同じ会社に出すのか、請求書を替えるのか、売掛先ごと替えるのかを決めます。
- 4 1社ずつ出す同じ債権を複数社と契約すると二重譲渡になります。見積もりは複数でも、契約は1社だけです。
通りやすい請求書の条件はおおむね共通しています。
- 売掛先が法人。できれば上場企業や官公庁、自治体
- その売掛先から過去に継続して入金があり、通帳で追える
- 支払期日が確定していて、期日までが近い
- 請求書の金額と、過去の入金額の水準が揃っている
会社を替えるなら、審査の形が違うところへ
同じ条件でも、審査の仕組みが違えば結果が変わることはあります。
| 審査の形 | 特徴 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| AI審査・オンライン完結 | 提出データで機械的に判定。速いが書類の不備に弱い | 書類が整っている。急いでいる |
| 担当者が対応する会社 | 事情を説明できる。面談や電話が入る | 書類だけでは説明しづらい事情がある |
| 少額に対応する会社 | 1万円から。手数料は一律のことが多い | 金額が小さくて採算外と言われた |
| 会社 | 手数料 | 買取額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ラボル | 一律10% | 1万円〜 | 他サービスで断られた方でも利用可能と公式サイトに記載。信用情報に照会しない |
| ペイトナー | 一律10% | 1万円〜300万円 | 他社で断られた方でも利用可能、独立直後でも個人の取引先でも可と公式サイトに記載 |
| ベストファクター | 2%〜 | 要相談 | 2社間・3社間の両方に対応。注文書の買取も扱う |
| トップ・マネジメント | 見積もりで提示 | 要相談 | 見積書・受注書・発注書での資金化にも対応 |
いずれも各社公式サイトの表記(2026年10月時点)です。
請求書を発行する前の段階なら、注文書や発注書を扱う会社に相談する手もあります。



何を変えても通らないとき
売掛先そのものに不安がある場合は、ファクタリングでは埋まりません。
| 代わりの手段 | 内容 |
|---|---|
| 日本政策金融公庫 一般貸付 | 国民生活事業で運転資金の融資限度額4,800万円、返済期間5年以内(特に必要な場合7年以内) |
| セーフティネット保証 | 売掛先の倒産などで経営の安定に支障が生じている場合、市区町村の認定を受けて保証限度額の別枠が使える |
| 支払条件の見直し | 売掛先に入金サイトの短縮を相談する |
| 経営改善の相談 | 商工会議所、認定経営革新等支援機関、取引金融機関 |


通らないこと自体が、今の資金繰りの形に無理があるという合図でもあります。手段を増やすより、どこで詰まっているかを一度整理してください。
よくある質問
まとめ
審査落ちの原因は、売掛先、売掛債権、利用者、書類のいずれかにあります。
まず書類を点検し、次に出す請求書を替え、それでも通らなければ売掛先ごと替えるという順で動いてください。
期日を過ぎた請求書や、争いになっている債権は、どの会社でも対象外です。
売掛先そのものに不安があるなら、ファクタリングではなく公的融資やセーフティネット保証の相談に切り替えてください。



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