ファクタリングは電子記録債権とは違う!共通している・異なる点を解説

ファクタリングは電子記録債権とは違う!共通している・異なる点を解説コラム

電子記録債権はファクタリングとよく似ているから違いがわからないとよく言われています。

確かにどちらも資金調達の方法として活用されるようになっていて、中小企業の資金繰りを解決する手段として活用して成功している事例も多くなりました。

ただ、電子記録債権はファクタリングとは異なります。

何が共通点で、どのような違いがあるのかを詳しく理解して適切に活用できるようになりましょう。

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電子記録債権とは?ファクタリングと比べられる理由

電子記録債権がファクタリングとよく比較されているのは類似性があるからです。

まずは電子記録債権とは何かを簡単に確認して、比較される理由を読み解いていきましょう。

電子記録債権とはでんさいという愛称で利用されている株式会社全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)が運営しているサービスです。

債権を電子的に記録して管理する電子債権記録機関として機能しているのがでんさいネットで、債権の発生、譲渡、支払いなどの記録を一元管理する仕組みにしています。

でんさいネットを利用すると手形の電子化によって取引をすることも、売掛債権の安全な譲渡による資金化ができるのが特徴です。

電子記録債権がファクタリングと比べられるのは売掛債権の譲渡による現金化ができる仕組みになっているからに他なりません。

売掛債権を生かして資金調達をしたいと考えたときに比較検討すべき方法なので、電子記録債権とファクタリングが同じ土俵に乗せられています。

ファクタリングの仕組みには2種類ある!それぞれの特徴と違いを知ろう!
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。売掛先の企業がかかわるかどうかが違いです。2社間ファクタリングはスピードが速いですが、3社間ファクタリングなら売掛金の回収をする必要がなくて手数料も安くなります。スピードと手数料を天秤にかけてどちらにするかを選ぶのが大切です。

ファクタリングと電子記録債権の共通点

ファクタリングと電子記録債権の共通点は売掛債権を利用して資金調達をすることができる点だけです。

ファクタリングでは売掛債権の買取を事業としているファクタリング会社や銀行などの金融機関に相談することで現金化できます。

電子記録債権の場合には売掛債権を電子記録として取り扱い、でんさいネットに登録することで他の企業に売掛債権を買い取ってもらうことが可能です。

どちらの場合にも取引の成立や契約書の締結、請求書の発行などのタイミングで売掛債権ができたときから利用できます。

売掛金を受け取るには支払いサイトがある影響で、翌月か翌々月の支払いになるのが一般的です。

取引が成立しているときに早期資金化ができるのがファクタリングと電子記録債権の共通点です。

ファクタリングの勘定科目はどうする?よく使われる勘定科目を紹介!
ファクタリングをしたときには勘定科目が契約内容によって異なり、融資とは違う仕訳をする必要があります。売掛金が関わるのは同じですが、未収入金と短期借入金・短期貸付金、支払手数料と売上債権売却損の使い分けが重要です。ファクタリングでは取引が売掛債権の売買か融資かによって使用する勘定科目が異なるので注意しましょう。

ファクタリングと電子記録債権の違い

ファクタリングと電子記録債権には厳密にはかなり違いがあります。

電子記録債権はあくまで債権を電子的に記録して取引や決済に利用できるサービスです。

対象は売掛債権に限られず、手形割引にもよく用いられています。

多様な資金調達ができるという点では電子記録債権は優れているでしょう。

ただ、売掛債権を資金化する目的ではファクタリングは特化型のサービスです。

ファクタリングをするときにはでんさいネットへの登録は必要がありません。

ファクタリング会社を選んで申し込みをして、審査が通ると最短即日で現金化することができます。

でんさいネットに加入していない金融機関やファクタリングの専門業者にも依頼可能です。

一方、でんさいネットは加入手続きを済ませてしまえば簡単に売掛債権を資金にできます。

契約手続きなどのプロセスでは電子記録債権を利用すると負担が少なくて済みます。

ファクタリングでは電子記録債権よりも自由が大きい

ファクタリングは電子記録債権に比べて自由が大きいのが特徴です。

でんさいネットで電子記録債権の売掛債権を買い取ってもらうときには、取引先が加入機関に限定されます。

しかし、ファクタリングは束縛がないので、自由に取引先を選ぶことが可能です。

買取手数料が低いところを選ぶことも、即日で振込対応をしているところに依頼することもできます。

売掛先の企業の信用度に応じて、対応してくれるファクタリング会社を変えることも可能です。

また、電子記録債権によるでんさいネットでの売掛債権の売却とは違って、ファクタリングでは2社間取引に対応しています。

売掛先に債権譲渡をしたことを通知せずに、売掛債権を現金化することができるのが特徴です。

売掛債権の譲渡をした事実が取引先に知られてしまうと、経営状況が悪いと思われてしまうリスクがあります。

しかし、2社間ファクタリングなら取引先に知られることなく資金調達が可能です。

ファクタリングと電子記録債権の関係のまとめ

ファクタリングも電子記録債権も売掛債権を資金化できるという点は共通しています。

しかし、電子記録債権は手形割引などの他の資金調達をすることもできる点が優れています。

一方、ファクタリングは売掛債権の譲渡による取引に特化しているのが特徴です。

売掛債権の資金化ではファクタリングの方が自由度が高く、取引先にも知られない形で買い取ってもらうこともできるメリットがあります。

電子記録債権の譲渡ではでんさいネットに加入している金融機関にしか売却できませんが、ファクタリングなら専門業者にも買い取ってもらうことが可能です。

ファクタリングにも電子記録債権による取引にもメリット・デメリットがあるのは確かでしょう。

しかし、売掛債権を資金化するならファクタリングを使った方が自社にとって最適な取引方法を選べるのでオススメです。

電子記録債権と比較してどちらが良いかで悩んだなら、ファクタリングを活用しましょう。

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以上、ファクタリングは電子記録債権とは違う!共通している・異なる点を解説…でした。

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