会社に必要なお金を借りたいときの選び方!公庫・銀行・保証付き融資・ビジネスローン・ファクタリングを4つの軸で比較

会社に必要なお金を借りたいときの選び方!公庫・銀行・保証付き融資・ビジネスローン・ファクタリングを4つの軸で比較コラム

会社に必要なお金を借りたいと思ったとき、選択肢は日本政策金融公庫、銀行や信用金庫、信用保証協会の保証付き融資、ビジネスローンなど複数あります。

さらに「借りる」以外にも、売掛金を売って現金にするファクタリングや、返済のいらない補助金・助成金があります。

どれが正解かは、いくら必要か、いつまでに必要か、返済をどのくらい重く感じるかで変わります。

このページでは、事業資金を借りる主な方法を金利・入金までの時間・審査・返済の重さの4つの軸で比べ、目的別にどれから検討すべきかをまとめました。

なお、従業員が勤め先の会社から個人的にお金を借りる「従業員貸付制度」の話ではなく、経営者が事業のために資金を調達する話です。

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事業資金を借りる主な方法を4つの軸で比べる

借りる前に比べる4つの軸。金利・入金までの時間・審査・返済の重さ

方法金利・コスト入金まで審査で見られること返済の重さ
日本政策金融公庫(国民生活事業)低い数週間〜1か月程度事業計画、自己資金、決算内容。創業者も対象長期で組めるため月々は軽い
銀行・信用金庫のプロパー融資低い数週間〜決算内容、取引実績、担保・保証長期可。実績のない会社は難しい
信用保証協会の保証付き融資金利+保証料数週間〜決算内容。保証協会が保証人の役割を担う長期可。自治体の制度融資で利子補給がある場合も
ビジネスローン(ノンバンク・ネット銀行)高め最短即日〜数日決算や売上の確認が中心。書類が少ない短期・高金利で月々は重い
ファクタリング(借入ではない)手数料(売掛金額の数%〜十数%)最短即日〜数日売掛先の支払能力が中心返済なし。売掛金の入金で完結
補助金・助成金(借入ではない)返済不要数か月〜(原則後払い)要件への適合、事業計画なし。ただし今月の資金繰りには使えない

日本政策金融公庫の国民生活事業は、公式サイトによると主な融資制度の限度額が7,200万円で、1先あたりの平均融資残高は約800万円、利用先の約9割が従業者9名以下の小規模事業者です。

小さな会社や個人事業主が最初に相談する先として想定されています。

カリオ
カリオ

「借りやすさ」で選ぶとビジネスローンが上に来ますが、「返しやすさ」で選ぶと公庫や保証付き融資が上に来ます。時間があるなら返しやすいほうから、時間がないなら借りやすいほうを短期間だけ、が基本です。

目的別にどれから検討するか

創業資金を借りたい

実績のない会社に銀行がプロパーで貸すことはほとんどないため、日本政策金融公庫の創業向け融資か、自治体の制度融資(保証協会付き)が入口になります。

事業計画書と自己資金の裏付けが審査の中心で、公庫には事業資金相談ダイヤル(0120-154-505、平日9時〜17時、創業前後の方は19時まで)があります。

運転資金が足りない

入金待ちの売掛金が原因なら、借りる前にファクタリングで売掛金を現金化する方法があります。

借入ではないので負債が増えず、融資の審査にも影響しにくいためです。

恒常的に運転資金が足りないなら、公庫や保証付き融資で長期の運転資金を組み、月々の返済を軽くします。

設備投資をしたい

設備資金は返済期間を長く取れる公庫や銀行融資が向いています。

補助金の対象になる設備なら、採択後に融資で立て替え、補助金の入金で一部を返す組み立ても使われます。

今週中に支払いがある

融資は間に合いません。

売掛金があればファクタリング(最短即日)、なければビジネスローン(最短即日〜数日)が現実的な選択肢で、どちらもコストが高いため、融資が実行されるまでのつなぎに限って使います。

融資とファクタリングは似ているようで全然違う!上手に会社の運営する区別など
会社を経営しているとどうしても資金を調達しなければいけないケースに直面することがあります。そんな時に融資を利用するのか、それともファクタリングを利用するのかどちらを利用すればいいのかわからないと考えている人も多いと思います。両者の違いについて解説するとともに、そのメリットとデメリットについても解説しています。

審査に落ちやすい状態と、申し込む前に整えること

  • 税金・社会保険料の滞納がある:公庫や保証協会の融資では原則として通りません。先に猶予の相談と納付計画を立てます
  • 決算書が赤字・債務超過:改善の見通しを示す資金繰り表と事業計画がないと厳しくなります
  • 既存借入の返済遅れ:信用情報に記録されていると審査は通りにくくなります
  • 資金使途が説明できない:「何に使い、どう返すか」を数字で示せないと金額が減額されます

融資を申し込む前に、3か月先までの資金繰り表と、借入金の返済を含めた事業計画を用意しておくと、審査の時間も短くなります。

ファクタリングの審査落ちの原因を切り分けて再申し込みする手順
ファクタリングの審査落ちは、売掛先・売掛債権・利用者・書類のどこに原因があるかで打ち手が変わります。同じ条件で別の会社に出し直しても結果は変わりません。原因の切り分け方、再申し込みの手順、何を変えても通らないときの代わりの手段をまとめました。
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借りずに資金をつくるファクタリングという選択肢

ファクタリングは、取引先に出した請求書(売掛債権)をファクタリング会社に売り、手数料を引いた金額を先に受け取る取引です。

「借りる」のではなく「売る」ので、返済は発生せず、貸借対照表の負債も増えません。

審査は売掛先の支払能力が中心のため、赤字や税金の滞納があって融資が難しい会社でも相談できます。

その代わり、手数料は売掛金額に対して数%から十数%と融資の金利より高く、調達できる金額は売掛金の額面が上限です。

業者手数料(公式表記)入金契約方式向いている場面
ベストファクター2%〜最短即日2社間・3社間償還請求権なしの完全買取と公式に表記。金額が大きいとき
アクセルファクター2社間10〜20%前後、3社間3〜10%前後を目安と公式コラムで説明最短即日2社間・3社間資金調達後の財務相談も受けたいとき
QuQuMo(ククモ)1%〜最短2時間2社間オンライン完結。請求書と通帳の2点で申し込み。少額・急ぎ

手数料は下限の表記で、売掛先の信用や金額、入金までの日数によって変わります。

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者が確認されていると注意喚起しています。売掛先が支払えないときに利用者が買い戻す条件(償還請求権)が付いている契約、買取額が額面に比べて極端に低い業者は、実質的に貸付けであり貸金業法違反のおそれがあります。契約前に償還請求権の有無と振込額を書面で確認してください。
ファクタリングと貸金業のどちらを利用するべき?資金調達の選び方を解説
ファクタリングと貸金業の違いについて取り上げたものです。ファクタリングと貸金業で異なる点やそれぞれのメリット・デメリットを紹介し、どちらを利用するべきかについても解説しています。ファクタリングと貸金業の違いについて知りたい方や、どちらを利用するのが良いか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

会社のお金を借りることに関するよくある質問

Q
創業したばかりで実績がありません。どこなら借りられますか?
A
日本政策金融公庫の創業向け融資と、自治体の制度融資(信用保証協会付き)が入口です。公庫の国民生活事業は利用先の約9割が従業者9名以下で、創業者の相談を前提にしています。事業計画書と自己資金の裏付けを用意してください。
Q
ビジネスローンとファクタリングはどう違いますか?
A
ビジネスローンは借入なので返済義務があり、負債が増えます。ファクタリングは売掛金の売却なので返済はなく、負債も増えません。審査もビジネスローンは利用者の決算、ファクタリングは売掛先の支払能力が中心です。売掛金がある会社はファクタリング、ない会社はビジネスローンが選択肢になります。
Q
銀行に断られました。もう借りられませんか?
A
銀行のプロパー融資が難しくても、信用保証協会の保証付き融資や日本政策金融公庫で通ることはあります。断られた理由(滞納・赤字・資金使途の説明不足など)を整え、資金繰り表と改善計画を添えて申し込み直してください。急ぎの支払いは売掛金のファクタリングでつなぐ方法もあります。

まとめ

会社に必要なお金を借りるときは、金利・入金までの時間・審査・返済の重さの4つの軸で比べ、時間があるなら公庫や保証付き融資、急ぎなら売掛金のファクタリングやビジネスローンを短期間だけ、という順番で検討します。

創業資金は公庫と制度融資、運転資金は売掛金の現金化と長期の運転資金融資、設備資金は長期融資と補助金の組み合わせが基本です。

申し込む前に滞納を解消し、資金繰り表と事業計画を整えておくと、審査の通りやすさと速さが変わります。

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