ファクタリングの仕訳は、2社間か3社間か、そして買取型か保証型かで形が変わります。
つまずきやすいのは、契約と入金が別の日になる場合と、2社間で売掛先から自社の口座に入金されたときの処理です。
このページでは、場面ごとに借方と貸方を並べ、期をまたぐ場合まで含めて具体例でまとめました。
金額は額面100万円、手数料5万円(5%)、買取代金95万円として統一しています。
- ベストファクター
詳細はコチラ - アクセルファクター
詳細はコチラ - QuQuMo(ククモ)
詳細はコチラ
共通:売上が立ったとき
まず、ファクタリングを使う前の通常の処理です。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 1,000,000 | 売上 | 1,000,000 |
この時点で売上は計上済みです。
ファクタリングはこのあとの資金化なので、売上が増えることはありません。
2社間ファクタリングの仕訳
2社間では、売掛先は契約を知らないため、期日になると自社の口座へ入金してきます。
そのため仕訳も3段階になります。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未収入金 | 1,000,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
売掛金はファクタリング会社に譲渡したので帳簿から落とし、買取代金を受け取る権利として未収入金に振り替えます。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 950,000 | 未収入金 | 1,000,000 |
| 売上債権売却損 | 50,000 |
額面と買取代金の差額が売上債権売却損です。
契約と入金が同じ日なら、未収入金を立てずに売掛金から直接落として構いません。
| 場面 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 売掛先から入金 | 普通預金 | 1,000,000 | 預り金 | 1,000,000 |
| ファクタリング会社へ送金 | 預り金 | 1,000,000 | 普通預金 | 1,000,000 |

預り金で受けておくと、送金しなければならない金額が残高として見えます。送金漏れは契約違反になるので、経理の仕組みとしても預り金を通すほうが安全です。
3社間ファクタリングの仕訳
3社間では、売掛先がファクタリング会社へ直接支払います。
自社の口座を経由しないので、預り金の処理は要りません。
| 場面 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 契約した日 | 未収入金 | 1,000,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
| 買取代金の入金 | 普通預金 | 950,000 | 未収入金 | 1,000,000 |
| 売上債権売却損 | 50,000 | |||
| 支払期日 | 仕訳なし(売掛先がファクタリング会社へ直接支払う) | |||
2社間との違いは、最後の送金がないという一点です。

保証型ファクタリングの仕訳
保証型は債権を売る取引ではなく、回収できなかったときに備える契約です。
契約しただけでは仕訳は発生しません。
| 場面 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 保証料を支払った | 支払手数料 | 30,000 | 普通預金 | 30,000 |
| 売掛金が回収不能になった | 貸倒損失 | 1,000,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
| 保証金を受け取った | 普通預金 | 800,000 | 雑収入 | 800,000 |
買取型と違い、保証料は役務の対価なので支払手数料で処理します。
ここで売上債権売却損を使うと、売っていない債権を売ったことになってしまいます。



期をまたぐときの処理
契約した期と入金された期が分かれる場合、期末に何が残るかを押さえておいてください。
| 状況 | 期末に残るもの |
|---|---|
| 契約したが買取代金がまだ入金されていない | 未収入金(流動資産) |
| 2社間で、売掛先からの入金が翌期になる | 何も残らない。売掛金は譲渡済みで、預り金はまだ発生していない |
| 2社間で、売掛先から入金済みだが送金が翌期になる | 預り金(流動負債) |
消費税の区分
国税庁のタックスアンサーNo.6201「非課税となる取引」では、主な非課税取引として有価証券等の譲渡が挙げられ、そのなかに金銭債権などの譲渡が含まれています。
| 対象 | 区分 |
|---|---|
| 売上債権売却損(買取型の手数料) | 債権譲渡の対価の一部。消費税は上乗せされない |
| 保証型の保証料 | 信用保証料に当たるものは非課税。契約内容で確認する |
| 債権譲渡登記の司法書士報酬 | 課税取引 |
| 振込手数料 | 課税取引 |
会計ソフトで売上債権売却損を登録するときは、税区分を非課税または対象外に設定してください。
課税仕入れにしてしまうと、消費税の計算がずれます。


仕訳そのものより、税区分の設定を間違えているケースのほうが多いです。最初の1件を登録するときに、科目と税区分をセットで確認しておいてください。



よくある質問
まとめ
買取型は、契約日に売掛金を未収入金へ振り替え、入金日に普通預金と売上債権売却損で未収入金を消します。
2社間では、売掛先からの入金を預り金で受け、ファクタリング会社へ送金した時点で取り崩します。
保証型は契約時に仕訳をせず、保証料は支払手数料、回収不能時は貸倒損失、保証金の受取は雑収入で処理します。
手数料は非課税取引なので、会計ソフトの税区分を課税仕入れにしないよう気をつけてください。



- ベストファクター

詳細はコチラ
- アクセルファクター

詳細はコチラ
- QuQuMo(ククモ)

詳細はコチラ


