請求書買取サービスで買い取ってもらえる請求書の条件

請求書買取サービスとは?ファクタリングとの関係をわかりやすく紹介!コラム

請求書買取サービスは、入金待ちの請求書を売って、支払期日前に現金を受け取る仕組みです。

ファクタリングの別の呼び方で、中身は同じ債権譲渡です。

ただし、どんな請求書でも買い取ってもらえるわけではありません。

このページでは、買い取ってもらえる請求書の条件を、記載事項のレベルまで下ろして整理しました。

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どんな請求書なら買い取ってもらえるのか

審査で見られているのは、請求書そのものと、その請求書が本当に支払われるかです。

見られる点通りやすい確認に時間がかかる
宛先法人。上場企業や官公庁、自治体個人事業主や個人
支払期日日付が明記されていて、期日まで近い期日が未定、または先すぎる
金額過去の入金額の水準と揃っている急に大きい、または端数が不自然
取引の履歴同じ相手から継続して入金がある初めての取引先
書類の整合請求書の金額と入出金明細が一致する相殺や値引きでずれている

請求書と通帳の入出金明細を突き合わせられるかが、いちばん大きな分かれ目です。

カリオ
カリオ

手元に複数の請求書があるなら、金額の大きさではなく「その相手から前に入金された履歴があるか」で選んでください。そのほうが早く終わります。

請求書に書いてあるべきこと

買い取る側は、請求書の体裁からも実在性を判断しています。

適格請求書(インボイス)として必要な記載事項は、国税庁が次のように示しています。

適格請求書等の記載事項(国税庁 No.6625)
  • 書類作成者の氏名または名称および登録番号
  • 取引年月日
  • 取引内容(軽減税率の対象品目である旨)
  • 税率ごとに区分して合計した税込対価(または税抜対価)の額および適用税率
  • 税率ごとに区分した消費税額等
  • 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称

これに加えて、買い取りの審査では支払期日と振込先が読み取れる必要があります。

税法上の要件と、買い取りの審査で見られる項目は別物なので、両方を満たす請求書を用意してください。

適格請求書を交付できるのは、税務署長の登録を受けた適格請求書発行事業者だけです。登録番号が入っていない請求書でも買い取ってもらえないわけではありませんが、体裁が整っているほど確認は早く済みます。
請求書等の保存期間は、閉鎖または受領した日の属する課税期間の末日の翌日から2か月を経過した日から7年間とされています(6年目と7年目は帳簿か請求書のいずれか一方で可)。買い取ってもらった請求書の控えも、通常どおり保存してください。

買い取ってもらえない請求書

対象外になるもの
  • すでに支払期日を過ぎて未回収になっている請求書
  • 相手と金額や内容で争いになっている債権
  • すでに別の会社に売った債権(二重譲渡になる)
  • 実在しない取引の請求書、金額を書き換えた請求書
  • 給料など、事業の売掛債権ではないもの

期日を過ぎた請求書が対象外なのは、回収が困難になった債権の譲り受けと回収が、弁護士法に抵触する可能性があるとされているためです。

期日を過ぎた請求書を「買い取る」と持ちかけてくる業者には応じないでください。未回収の債権は、買い取りではなく回収の手続きの話になります。
売掛金回収の進め方と裁判所の手続きの選び方
売掛金の回収は初動・話し合い・法的手段の順で進めます。期日を過ぎたらすぐやること、債務確認書で時効を更新する方法、少額訴訟と支払督促の条件の違い、期日前ならファクタリングで手放す選択肢までまとめました。

サービスの選び方

金額と急ぎ具合で向き不向きが変わります。

会社手数料買取額スピード必要書類
ラボル一律10%。振込手数料などの他の費用はかからない1万円〜審査後 最短30分請求書と審査資料。決算書・契約書は原則不要
ペイトナー一律10%1万円〜300万円最短即日支払期日が確定した請求書、口座入出金明細、初回は顔写真付き身分証
QuQuMo1%〜上限なし最速2時間請求書と通帳の2点
PayToday1〜9.5%10万円〜最短30分オンラインで提出。掛け目を使わず請求金額100%から手数料を引く

いずれも各社公式サイトの表記(2026年10月時点)です。

ペイトナーは支払期日まで70日以内の請求書が対象、PayTodayは最大90日後までの請求書に対応すると公式サイトに記載しています。

手数料が一律の会社は少額ほど有利で、率で見積もる会社は金額が大きいほど有利になりやすい傾向があります。比べるときは%ではなく、実際に振り込まれる金額で揃えてください。

申し込むときの実務

提出の前に
  • 請求書はPDFがあればPDFで出す。撮影するなら四隅が入って数字が読める明るさで
  • 入出金明細は、その売掛先からの入金が見える期間を含める
  • 相殺や値引きで金額がずれるなら、備考欄に理由を書く
  • 振込先の口座情報は、通帳と並べて確認してから送信する
  • 同じ請求書を複数社に出していないか、記録で確認する

撮影アプリの自動補正で数字がつぶれると、改ざんを疑われて確認に時間がかかります。

カリオ
カリオ

見積もりは複数社から取って構いませんが、契約は1社だけにしてください。同じ請求書で2社と契約すると二重譲渡になります。

個人事業主のファクタリング。1万円から使える業者と審査で見られる点

よくある質問

Q
請求書買取サービスとファクタリングは違うものですか?
A
同じものです。入金待ちの売掛債権を期日前に買い取ってもらう取引を、分かりやすく言い換えた呼び方です。金融庁もファクタリングを、売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスで、法的には債権の売買(債権譲渡)契約だと説明しています。
Q
インボイスの登録番号がない請求書でも買い取ってもらえますか?
A
登録番号の有無だけで可否が決まるわけではありません。買い取りの審査で重要なのは、支払期日が確定していること、売掛先が法人であること、過去の入金実績が通帳で追えることです。ただし記載事項が整っている請求書のほうが、実在性の確認は早く済みます。
Q
請求書を発行する前でも相談できますか?
A
会社によります。注文書や発注書、見積書の段階で資金化に対応している会社があります。ただし対応していない会社のほうが多いので、受注が決まっている段階で相談するなら、取り扱いの可否を先に確認してください。
Q
買い取ってもらった請求書は、帳簿でどう扱いますか?
A
売上は請求書を発行した時点で計上済みなので、売上は増えません。契約日に売掛金を未収入金へ振り替え、入金日に普通預金と売上債権売却損で未収入金を消します。2社間で売掛先から自社に入金があった場合は、預り金で受けてからファクタリング会社へ送金します。

まとめ

請求書買取サービスはファクタリングの言い換えで、入金待ちの請求書を期日前に現金化する取引です。

買い取ってもらいやすいのは、法人あてで、支払期日が確定していて、その相手からの入金実績が通帳で追える請求書です。

適格請求書の記載事項に加えて、支払期日と振込先が読み取れることが実務上の条件になります。

期日を過ぎた請求書や争いになっている債権は対象外です。見積もりは複数でも、契約は1社だけにしてください。

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