個人がファクタリングで資金調達できる?法人との違いや必要資料を解説

個人がファクタリングで資金調達できる?法人との違いや必要資料を解説コラム

ファクタリングによる資金調達は個人でもできるかどうかが気になっている人もいるでしょう。

法人でなければ利用できないサービスも世の中にはたくさんあります。

銀行融資を受けるときにも個人では審査が通らないのが問題になりがちですが、ファクタリングなら個人でも活用できるのでしょうか。

ここではファクタリングが個人でもできるのか、法人とはどのような違いがあるのかを詳しく解説するので参考にしてください。

個人事業でもファクタリングは可能

結論としては、個人がファクタリングを利用することはできます。

ただし、売掛債権に基づく取引になるため、売掛債権がなければファクタリングによる資金調達はできません。

個人がキャッシングやカードローンでお金を借りるのとは違い、事業をしていて売掛債権を持っていることが求められます。

個人事業でも売掛債権を手に入れる機会はあるでしょう。

例えば、フリーランスで業務委託を受けて仕事をしているときには、翌月20日や翌月末に支払いを受ける契約のことがよくあります。
商品販売をする事業をおこなっているときにも取引先からの支払いが翌月末という契約をするケースが多々あります。

このような取引をしているのであれば、契約書や発注書などを根拠書類としてファクタリングを利用することが可能です。

ただし、ファクタリング会社によって個人との取引についてのスタンスは異なります。

法人との取引を原則にしているファクタリング会社もあるので注意しましょう。

個人事業でファクタリングをするときの必要資料

個人がファクタリングを利用するときには必要資料を揃えて申し込みます。

ファクタリング会社では書類を通して審査をおこない、ファクタリングの取引をするのに的確かどうかを判断しています。

個人事業の場合には法人の場合とは提出資料が異なることが多いので気を付けましょう。

個人事業でファクタリングをするときには、まず契約書や発注書、請求書などの売掛債権の根拠として明らかな資料が必要です。

さらに自分自身の身分証明書、事業内容の証明になる開業届、事業状況を確認するための確定申告書や税金関連の納付書が求められるのが一般的になっています。

売掛先との取引状況を確認する目的で、売掛金を振り込んでもらっている通帳のコピーも提出する必要があるのが通例です。

この他にも補助資料として売掛先との基本取引契約書や、過去の取引履歴などの提出を求められることもあります。

個人と法人でのファクタリングの違い

ファクタリングは個人と法人でどのような違いがあるのでしょうか。

基本的には法人の方が事業としての信用度が高いのが特徴です。

定款を作成して法人登記を済ませ、社内体制をきちんと整えている法人の方が、ファクタリング会社としても安心感があります。

個人事業でも法人になっていないだけで、従業員も雇って就業規則なども整えて運営していることもあるのは確かです。

しかし、一般的には個人の裁量でうまく事業を動かそうとしていることが多いので、ファクタリング会社としては取引先にする上で懸念があります。

例えば、ファクタリングをしたけれど間もなく倒産して廃業してしまうということもあるでしょう。

悪意のある個人が契約書や発注書を偽造して、ファクタリング会社からお金を巻き取ろうとしているかもしれません。

法人化しているかどうかによってファクタリング会社にとってはリスクの大きさが違うため、個人の方が審査が厳しくなる傾向があります。

個人がファクタリングをするときのポイント

個人事業でファクタリングを使って資金調達をするときには、ファクタリング会社の厳選と売掛債権の選定が重要なポイントです。

そもそも法人にしか対応していないファクタリング会社もあるので、個人事業主にも対応しているファクタリング会社を選びましょう。

売掛債権を選ぶときには、できるだけ売掛金を回収できるのが明らかな取引先の債権を選ぶのがポイントです。

個人事業でずっと取引を続けてきたなら、売掛先の信用について問題になることはあまりありません。

定期的な取引をしている売掛先であればファクタリング会社も不安がないので審査が速やかに終わって取引できるでしょう。

できれば取引先は個人事業主ではなく法人を選びましょう。

ファクタリングでは売掛先の支払い能力が最も重要なので、個人よりも法人で大手企業や非営利活動法人などの方が信用されます。

取引成立の確実性を重視するなら、売掛先の世間的な信用度を重視して売掛債権を選ぶのが肝心です。

個人のファクタリング利用のまとめ

個人でもファクタリングによる資金調達はできますが、個人事業を起ち上げていて、ある程度の取引実績がないと審査が通らないリスクがあります。

法人に比べると個人は信用度が低いからです。

ただ、ファクタリングでは売掛先の信用度の方が重視されるため、大手企業と取引がある場合や、長期にわたって取引をしてきた企業がある場合にはファクタリングを利用できるのが一般的です。

ただ、個人か法人かという点について見解はファクタリングごとに異なります。

個人にも対応しているファクタリング会社を選んで相談を持ちかけましょう。

また、個人事業の場合には法人とは必要資料に違いがあることが多いので注意が必要です。

開業届や確定申告書などの用意も必要になることがあります。

ファクタリングをするときには早めに問い合わせをしておきましょう。

フリーランスのように売掛債権が手に入る個人事業では有用な資金調達方法なので、いつでも使えるようにしておくのがおすすめです。

以上、個人事業でファクタリングをしたいときに知っていると役に立つポイント…でした。

タイトルとURLをコピーしました