個人事業主のファクタリングは1万円から使える業者と審査で見られる点

個人事業主のファクタリング。1万円から使える業者と審査で見られる点コラム

個人事業主やフリーランスでも、法人あての請求書を持っていればファクタリングは使えます。

1万円から買い取る会社があるので、入金まで日が空いて仕入れや外注費が先に出ていく、といった場面に合います。

ただし、どの会社でも通るわけではなく、審査で見られるのは自分の実績ではなく売掛先です。

このページでは、1万円から使える会社の公式条件、審査で見られる点、そろえる書類、そして支払サイトそのものを短くする制度まで整理しました。

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1万円から使える会社と公式サイトの条件

個人事業主のファクタリング。1万円から使える業者と審査で見られる点

少額に対応しているのは、手数料を率で見積もらず一律にしている会社が中心です。

会社手数料買取額スピード必要書類
ラボル一律10%。振込手数料などの他の費用はかからない1万円〜必要な額のみ審査後 最短30分。24時間365日の振込請求書と審査資料。決算書・契約書は原則不要
ペイトナー一律10%1万円〜300万円最短即日。審査は営業時間内支払期日が確定した請求書、口座入出金明細、初回は顔写真付き身分証
QuQuMo1%〜上限なし最速2時間請求書と通帳の2点
ベストファクター2%〜要相談最短即日事前準備が前提

いずれも各社公式サイトの表記(2026年10月時点)です。

ラボルは株式会社ラボル(東証プライム上場の株式会社セレスの子会社、2021年12月1日設立)が運営し、信用情報に照会しない独自審査であることを公式サイトに明記しています。

ペイトナーは支払期日まで70日以内の請求書が対象で、個人間の取引の請求書も利用できると公式のよくある質問で答えています。

一律10%は少額ほど有利です。5万円の請求書なら手数料は5,000円で済みますが、率で見積もる会社は少額だと最低手数料が設定されていることがあり、結果的に高くつく場合があります。逆に金額が100万円を超えるなら、率で見積もる会社のほうが安くなることがあります。
カリオ
カリオ

比べるときは%ではなく、実際に口座に入る金額で並べてください。振込手数料や事務手数料が別に引かれる会社もあるので、見積もりは「いくら振り込まれますか」と聞くのが早いです。

審査で見られているのは自分ではなく売掛先

融資は返す人の信用を見ますが、ファクタリングは払う人の信用を見ます。

だから赤字でも、開業したばかりでも相談できるのですが、そのぶん売掛先の条件で結果が変わります。

見られる点通りやすい時間がかかる・断られやすい
売掛先の属性法人。上場企業や自治体個人事業主。対応していない会社が多い
取引の履歴同じ売掛先から継続して入金がある初めての取引先で入金実績がない
支払期日期日が請求書で確定している期日が未定、または先すぎる
請求書と明細の整合請求書の金額と通帳の入金額が一致する相殺や端数で金額がずれている

売掛先が個人の場合は会社によって対応が分かれます。

ビートレーディングは売掛先が個人事業主の売掛金を買い取らないと公式サイトに明記していますが、ペイトナーとラボルは個人の取引先でも利用できる旨を案内しています。

申し込む前に、売掛先が法人か個人かを伝えて可否を確認してください。

個人でもファクタリングは使えるのか。使える場合と違法になる場合の境目

申し込み前にそろえる書類

申し込み前にそろえる書類。請求書・入出金明細・確定申告書・本人確認

最低限そろえるもの
  • 買い取ってもらう請求書(売掛先の名称、金額、支払期日が読み取れるもの)
  • 入金口座の入出金明細(直近3〜6か月。ネットバンクなら画面のPDF)
  • 顔写真付きの本人確認書類
  • 確定申告書の控え。開業したばかりなら開業届

スマホで撮影するなら、請求書の四隅が入って金額と日付が読める明るさで撮ってください。

端が切れている、影で数字がつぶれているという理由で撮り直しを求められると、そのぶん着金が遅れます。

事業用の口座を生活費と分けておくと、入出金明細がそのまま売掛先からの入金実績の証明になります。混ざった口座だと、どれが売上かを説明する手間が増えて審査が長引きます。
個人事業主でも少額ならファクタリング業者ですぐに資金調達できます!
ファクタリング業者を利用すれば個人事業主でも現金を調達することができるようになります。資金調達で困っているとき売掛金の明細や請求書があればすぐに申し込めます。最短当日に審査が終わり銀行振込みしてくれるので、急いでいるときに助かります。手数料は平均10%前後、中には8%以下のファクタリング業者もいます。1万円からの少額で...

そもそも支払いが遅いなら、法律で是正できる

入金まで90日待つのが当たり前になっていて、毎月ファクタリングで埋めているなら、手数料を払い続けるより支払サイトそのものを短くするほうが先です。

2024年11月1日に施行されたフリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)は、発注事業者に報酬の支払期日について義務を課しています。

フリーランス法の報酬支払期日(第4条)
  • 支払期日は、給付を受領した日から起算して60日の期間内で、かつできる限り短い期間内に定めなければならない
  • 支払期日を定めなかったときは、給付を受領した日が支払期日とみなされる
  • 60日を超える期日を定めたときは、受領日から60日を経過する日が支払期日とみなされる
  • 元請けから受けた仕事を再委託した場合は、元委託の支払期日から起算して30日以内

つまり、受領日から60日を超える支払条件は、契約書にそう書いてあっても法律上は60日目が支払期日として扱われます。

取引の適正化については公正取引委員会と中小企業庁が、就業環境の整備については厚生労働省が執行を担います。

契約上のトラブルは、第二東京弁護士会が運営する「フリーランス・トラブル110番」で弁護士に無料で相談できます。公正取引委員会、厚生労働省、中小企業庁が連携している窓口です。
カリオ
カリオ

ファクタリングは急場をしのぐ手段で、毎月使うと手数料が固定費になります。支払条件の見直しを発注先に相談しつつ、どうしても足りない月だけ使う、という形に持っていってください。

避けるべき業者の見分け方

金融庁は、ファクタリングを装って高金利の貸付けを行うヤミ金融の存在を注意喚起しています。

危ないサインなぜ危ないか
「審査なし」「誰でも通る」ファクタリングは売掛先の信用を見る取引。審査をしないなら買い取りをしていない
買い戻しを求められる売主が買い戻す契約は、貸金業に該当するおそれがある
回収できなければ自分で払う売主自身の資金で支払う定めも、貸金業に該当するおそれがある
買取代金が額面に比べて著しく低い金融庁が偽装ファクタリングの疑いがあるケースとして挙げている
給料の前借りを勧めてくる給与ファクタリングは個人への貸付け。無登録ならヤミ金融

貸金業を行うには財務局か都道府県の登録が必要で、無登録営業は刑事罰の対象です。

年109.5%を超える利息の契約をした場合、消費貸借契約そのものが無効になります。手数料という名目で高額を求められているなら、支払う前に金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811)か弁護士に相談してください。
審査なしファクタリング業者を利用しても大丈夫って聞いたけどほんと?
ファクタリング業者を利用するときには審査が行われるのが絶対です。中には審査なしで利用することができると宣言しているファクタリング業者もありますが、そういった業者は利用すべきではないでしょう。審査なしでファクタリングを利用することが危険な理由や、どうして審査が行われるのかといった理由について解説しています。

よくある質問

Q
開業したばかりで確定申告をまだしていません。使えますか?
A
使える可能性があります。ラボルは決算書や契約書は原則不要とし、独立直後でも利用できると公式サイトに明記しています。ペイトナーも独立直後や新規の取引先で利用できると案内しています。確定申告書の代わりに開業届と、売掛先との契約書や発注書を用意してください。
Q
通帳がなくても申し込めますか?
A
紙の通帳そのものは必要ありません。求められているのは入金の履歴なので、ネットバンクの入出金明細をPDFや画面の画像で提出できます。ただし入金履歴を一切出せない場合、売掛先からの支払い実績を確認する手段がなくなるため、審査は通りにくくなります。
Q
ファクタリングを使うと税金の計算はどうなりますか?
A
売上は請求書を発行した時点で計上済みなので、ファクタリングで現金化しても売上が増えるわけではありません。額面と買取額の差額が売掛債権売却損などの費用になります。国税庁は金銭債権の譲渡を消費税の非課税取引としているため、手数料に消費税は上乗せされません。仕訳の扱いは顧問税理士に確認してください。
Q
土日に申し込んでも入金されますか?
A
会社によります。ラボルは審査が完了した場合は24時間365日の振込に対応すると明記していますが、審査自体を24時間365日おこなっているわけではないとも注記しています。ペイトナーも営業時間外の申請は翌営業日の入金になると案内しています。土日に現金が必要なら、金曜までに手続きを終えておくのが確実です。

まとめ

個人事業主やフリーランスでも、法人あての請求書があれば1万円から買い取る会社があります。

手数料が一律の会社は少額に、率で見積もる会社は金額が大きい場合に向いているので、振込額で比べてください。

審査で見られるのは売掛先なので、継続して取引していて入金実績が通帳で追える請求書を選ぶと早く終わります。

毎月使う状態が続いているなら、フリーランス法で支払期日は受領日から60日以内と定められていることを踏まえ、支払条件の見直しを発注先に相談するほうが先です。

ファクタリングの仕組みをお金と債権の動きで解説!2社間・3社間の流れ、手数料が決まる仕組み、法律上の位置づけと偽装の見分け方
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